介護士の職業病として代表的なのが腰痛や肩こりである。利用者の方をベッドから起こしたり、かがんだ状態でケアをしたりすることが多いので、どうしても腰に負担がかかってしまうからだ。また、腕で相手を支え続けることも多く、たくさんの書類仕事もあるので肩もこりやすくなる。

こうした不快感や痛みを防止するためには、日頃からストレッチをする習慣を身につけるのの良い方法である。ストレッチによって筋肉を伸ばし、関節の動きを滑らかにすることが可能である。そうすることにより柔軟性を高めることができて、怪我や腰痛防止につながるのだ。

また、業務をする前にストレッチをすることで体を温める効果が生まれて、よりスムーズに動けるようになり体力アップにもなる。

介護士におすすめのストレッチには、太ももの前側を伸ばす動きが挙げられる。片手で手すりや机などにつかまって、もう片方の手で爪先あたりをつかみ背中側に引き上げる。太ももの前が伸びている感覚を保ちながらキープする。反対側も行って、それぞれ2、3回繰り返す。

腰回りの筋肉や筋も伸ばすようにしよう。足は肩幅か少し広めに広げてしっかりと立つ。両手を腰元、少し背中側に付けて、骨盤を押していくような感じで背中をそらしていく。息を吐いてゆっくりと可能な範囲で、ずっと頭を後ろに落とすようにそらしていく。そのまま3秒程度キープして、2,3回のセットを実施する。こうしたストレッチをすることで腰痛予防ができるため、仕事前にも行うといいだろう。